三日坊主は止まらない

興味を持ったことに何でも手を出しちゃう三日坊主野郎です。そんな僕が日々やったことを書いていくだけのブログ

理系大学院生って実際辛いの???

およそ130日ぶりに更新することを決めました(笑)

久しぶりの更新で何を書くんだ?って気もするんだけども、今回は理系大学院生についてふと感じたことをつらつらと書かせていただきます。

 

僕の研究室生活

いわゆるブラックですね(笑)

9:00に来て、26:00に帰るってこともよくあります。

研究室に一日縛り付けられるということはないのですが、教授から求められるデータ量が非常に多く、同時にいくつもの装置を動かしながらデータを解析し続け、3か月に一度の進捗報告会でぼこぼこにされる。

そして年末には今年一年間のデータを持ち寄り、学会に向けた議論をする。

そんな生活をしているので、

起床→研究室→帰宅

って生活を週7で繰り返すことになってます。

あーつら。

 

理系大学院生ってどーなの?

おそらく、多くの理系大学に通う学部生はこのような疑問をふわふわと感じていると思います。

僕もそうでした。

理系で進学していくと、多くの場合4年生で卒業論文を書かなくてはいけないです。そのため、4年生もしくは早ければ3年生の時点で研究室に配属され、論文を読み、研究をして、卒論・卒論発表をしていくことになります。

そんなこんなでアワアワしていると、気づけば、大学院に進んでいるんです。(笑)

だってさ、就活するなら3年生の夏からインターンに行きたいけども、講義でいけないし、冬にはどうにか就職先を決めておかないと4年の夏には院試があるし、、、、

ポケポケしてると、院試を受験してるって感じになります。

キャパの小さい僕みたいな人にはしんどいスケジュール。ほんとに。

 

だから、学部で就職するんだって強い意志を持つ人以外は大学院に行くことになる印象です。そして、教授陣もそれを進めてくるような印象はあります。

しかしね、実際のところ理系大学院生はかなりつらいです。僕にとって。周りにも鬱になってしまったり、退学してしまったり、そんな人を何人も見ています。

僕自身、もう理系は嫌だ!!辞めてやる!!って思うようになって、家に引きこもろうとしたこともあります。ひたすら、大学院中退、就職先ってググってたことあります(笑)

そんな環境の中どうにか踏ん張ってこれた理由や、感じたメリットやデメリットを軽くまとめると、

 

【辞めなかった理由】

  • 奨学金の返還
  • 中退したあと社会で生き抜くためのスキル不足

 

【メリット】

  • パソコンスキルの向上
  • 相手にプレゼンする力(デザインや発表など)の向上
  • メンタルの強化

 

【デメリット】

  • 非常に狭い世界で生活している窮屈感
  • 無力感
  • 常に期限に追われる不安
  • 経済的な不自由

 

こんな感じですかね。

メリット少なっ!ってなるかもですが、結構大きなメリットです。

これらについて述べてきます。

ただ、長くなりそうなので、今回は一番重要だと思っている、【辞めなかった理由】について触れます。

 

なぜ大学院をやめなかったのか

これ本当は、実験が楽しくなったとかが一番理由としてはかっこいいんですけども、そんなことはなく(笑)

単純に、お金です。

そう、みんな大好きお金です。

 

奨学金返還

これは大きかったです。だって中退したら、学部時代と大学院と合わせて400万ほどの借金、、、これはきついですね。確実に払えん。(日本の奨学金制度が間違ってる!とは思ったことありません。なければ大学に通えなかったので感謝しています。)

授業料免除とか受けていたので、一部余裕はあったのですが、さすがに借金負うのはきつくて、どうしても大学院をやめるって行動に出ることはできませんでした。

 

スキル不足

これは、奨学金の返還にもつながるのですが、当たり前ですけど中退しようがそのまま通い続けて修了しようが、生きていくためにはお金を稼がなくてはいけません。

修了したらそのまま内定先に就職して、一生懸命働きながらお金を稼ぐんだろう―なーと想像ができたんですが、中退後のイメージは全くできませんでした。

「え、なにすんの?、どーやってお金稼ぐの?フリーター?起業?」

そんなことをぐるぐるぐるぐる永遠に考えてました。

 

ぼくは、大学時代にそこそこに勉強し、部活をし、何も考えずに研究に打ち込みって生活しかしてませんでした。なので、自慢できるものは体力くらい(笑)

起業する力もない、フリーターじゃ奨学金返せない、、、

あー、どうにか修了して就職するしかない、、、、って感じでした。

Youtubeとか見てると、お金の稼ぎ方とかよくありますけど、そんなリスク取れないなーって感じでした。

 

つまり何が言いたいかというと、結局ぼくは中退してどうにか生きていく野心も研究を継続していく根気もなかったのです(笑)

 

ただただ、迷うふりして時間をつぶしていたんです。もう、辞める気なんてなかったのに。

 

そんな僕でしたが、今ではそこそこに楽しく研究室を過ごしています。

なぜ、楽しく過ごせるようになったのかちょっとまとめます。

 

心境の変化

大学院ってのは研究するところなんだ。教育というよりも研究者の卵を育てるところなんだってことに気づいたのが一番大きかったです。

それくらいわかっておけよ、と思うかもしれないんですが意外とこれを理解して進学した人は少ないと思います。

毎日のように実験して、失敗して、結果が出ない状態で進捗報告して、質問攻めにあっては答えられない自分に対し自己肯定感が低くなり、、、、

そしてまた言われたような実験をして、、、、こんなループに陥るから辛いんです。

じゃ、このループを終わらせよう!!って思うんですけど、実験はほとんど失敗するものだし、どんなに頑張っても教授の知識量には勝てないしってなると、ほとんど変えるところがないんです。

 

だから、どーせ失敗するならと実験のやり方を変えました。

 

言われたことをやるんじゃなくて、気になったことをやる。時間に余裕があるのなら、今のテーマと直接関係なさそうなデータを集める実験を勝手にやってみるってことをやり始めました。

 

そしたらどーなるか、

研究が自分のものになったんです。

実験が失敗することも、教授に質問攻めされることも何も変わらない。

ただ、なんとなくゲームをしているような感覚になりました。

これやたらどーなるか、次こんなことやったらどーなるか、そんななか初めて実験の楽しさに気づいたような気がしました。

 

そんなこんなで、今までと特に何も変わらない生活を続けているのですが精神的にはどんどん安定してきています。

 

参考になるかわからないんですけども、今辛いと思っている方は実験のやり方変えてみてください。

 

メリット・デメリットについてはまた時間のある時に書きます。

 

では。